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【受験生向け】北大の「総合入試」の仕組みとは?

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そもそも総合入試って何?振り分け??

北大の総合入試の制度というものについて説明します。

 

総合入試制度で入った生徒は皆、「総合教育学部」という学科の所属になります。文系であれば「総合教育学部 文系」、理系であれば「総合教育学部 理系」というように呼ばれ、「総文」「総理」などと略して言われます。

 

また総合文系、総合理系の生徒は一年生のうちは学部を決めることはなく、二年生になってから各学部に振り分けられます。一年生の終わりにどこの学部に行きたいかという希望調査をとります。ですが各学部に定員があるので、全員が全員希望の学部に行けるわけではありません。基本的には一年生の時の成績順によって決まり、成績の良い人から希望の学部学科に配属されていきます。工学部などはたくさん人数をとってくれるので、そこまで勉強ばかりをしてなくても大丈夫ですが、医学、獣医学部などはとってくれる人数が少ないので成績が良くなければ入ることは出来ません。

 

 

 

総合入試理系で入ってから医学部医学科を目指すことはできるの?

結論から言うといけます。そして医学部に限らず、総合理系から経済学部、総合文系から工学部ということもできます。ただしこのように文転、理転する場合は授業の取り方などが普通と少々異なるので注意が必要です。

話を戻しまして総合理系から医学部医学科を目指す場合、とてつもない努力と運が必要になります。総合入試で入ってきた約1000人のうち、医学科に入ってこれる生徒の数はわずか5人ほどです。これはあまり現実的な数字ではないでしょう。そして運が必要な理由としては、授業の先生ごとに成績の出し方の厳しさ等が割と異なっているからです。自分のところは毎回出席をして、レポートも期日までに出し、テストで60点以上を取らなければ単位を落とす。。しかし隣のクラスは期末テストを受けるだけで単位が来るということもざらにあります。このように大学に入ったら、努力のほかに運も多少関係してくるということも頭に入れておいてください

そのため、もし北大の医学部を目指していて、総合入試で入ってから頑張ろうと思っている方はやめておくことを推奨します。今頑張ったほうが入れる確率としては高いです。

 

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総合入試のメリット、デメリット

メリット

まず、メリットとして挙げられるのはやはり「学部を決めなくて入れる」という点ですね。大学を受験するときに「私は工学部の機械系の流体の分野を専攻したい」とがっちり決まっている人は少ないと思います。なんとなく「うーん、工学系かな」とぼんやり考えている人が多いのではないでしょうか。

そのような人が大学に入ってから一年間、いろんなことを学んでみて結論を出すことができるということが、この制度の魅力です。

また、先ほども少し言いましたが、総合入試理系から文系学部、医学部医学科等も目指せるので縛りのない、自由な学部とも言えます。

 

デメリット

学部ややりたいことががっちりと決まっている人にとって、総合入試はあまり向いてないかもしれせん。総合入試に入ったからには、それなりに勉強しなければ希望の学部に入ることができない可能性があります。なのでせっかくやりたいことがあって大学に来たのに、大学に入ってからその夢をあきらめることになります。

また、一年生の間は教養科目が多いので、専門科目について学ぶことがあまりできません。そういう意味では他大学の学部生に後れを取っているという言い方もできなくはないかもしれません。

 

 

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総合入試から入りやすい学部、入りにくい学部

総合入試から学部に2年生の時に移行します。その時に参考基準になるのが1年生の時の成績です。どんなに医学部に入りたいと思っても成績が悪ければ、入ることはできません。

そこで、どの学部が入りやすいか、どの学部が入りにくい(人気が高い)かをまとめてみました。ぜひ参考にしてください。まずは文系から

文系

法学部 結構頑張らなければ入れない

文学部 少し頑張れば入れる

教育学部 進級さえすれば入れる

経済学部 進級さえすれば入れる

 

ランキング順に並べています。法学部と文学部は少し頑張らなければ入ることはできませんが、教育学部と経済学部に関してはあまり頑張らずとも入ることができます。四つしかなく、学部を決めるだけなのでざっくりですがこんな感じです。次に理系です。

理系

医学部 医学科はほとんど成績をパーフェクトでとらないと無理。ほかの学科(放射、看護、検査等)も募集枠が少ないのでかなり頑張らないと入ることができない。

 

獣医学部 こちらも医学部同様ほとんどパーフェクトでとらなければ行くことは難しい。

 

薬学部 パーフェクトとまではいかなくてもかなり頑張らなければ入ることはできない。

 

歯学部 薬学部同様かなり頑張らなければ入ることができない

 

農学部 学部数や募集人数はそれなりに多いが、やはりそれなりに頑張らなければ入ることはできない。入りやすい学科は農業経済、環境工学といった学科だが、それでも平均よりは上位の成績でなければ入ることはできない。

 

理学部 平均的な成績であれば大体の学科に入ることはできる。しかし生物,化学科は平均より高い成績でなければ入ることはできない。地球惑星科学科と数学科は進級さえすれば入れることが多い。

 

工学部 応用化学、マテリアルは平均以上の成績が必要。また年にもよるが環境社会の衛生なども平均以上の成績が求められる。情報エレクトロニクス学科は平均ちょい上の成績をとっていれば大体どのコースにも入ることができる。機械知能工学科は進級すれば大体入れる。環境社会の社会基盤も進級さえすれば入れる。

 

水産学部 生物系の学科は少々高いが、基本的には平均的な成績で入ることができる。函館に飛ばされることや、そもそも水産に行きたい人は前期で水産に行ってしまうためあまり総合入試の中では人気がない。

 

全体的な講評としては、やはり生物・化学系は人気が高く、物理・数学系はあまり人気がないということが見てもらえればわかるでしょう。

 今までいろいろ言ってきましたが、普通にやっていれば農学部下位までは目指せると思います。医歯薬獣医は相当の努力が必要ですが…

 

ぜひ学校選び、学部選びに役立立てください。

 

その他の北大情報について

www.hu-nikki.com

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